香港の運転免許から日本の免許へ|外免切替の書類と試験
更新: 2026-10
香港の運転免許は、知識確認・技能確認が免除される29の国・地域に入っていません。書類審査のあと、知識確認(50問)と技能確認(実技)の両方を受けます。東京(警視庁)では、パスポートに香港の出入境スタンプがない場合に、香港の入境事務處が出す「出入境紀錄證明(Statement of Travel Records)」が追加で必要です。
香港の免許は試験免除の対象外
警視庁と埼玉県警が公開している免除の一覧(韓国・台湾・イギリス・ドイツなど29の国・地域)に、香港は含まれていません(2026年10月確認)。そのため、香港の免許の人は書類審査に通ったあと、知識確認(50問・○×式・30分、45問以上で合格)と技能確認(100点中70点以上で合格)の両方に合格する必要があります。同じ中国語圏でも、台湾の免許は免除の対象で、中国大陸の免許は追加書類が大きく違います。
東京では、免除国以外の免許は府中・鮫洲の運転免許試験場で受け付けます。江東試験場は免除国・地域の免許だけなので、香港の免許では使えません。受付は平日8:30〜15:00(11:00〜13:00を除く)で、1回に申請できる免許の種類は原則1種類です。車とバイクの両方を持っている人は、どちらを先に切り替えるか決めておきましょう。
全員共通の書類と、香港だけの追加書類
まず全員が出す共通の書類があり、そこに国・地域ごとの追加書類が加わります。警視庁の「国別必要書類一覧」(令和8年8月現在)で、香港の欄に書かれているのは出入境紀錄證明の1点だけです。ほかの国のように大使館の認証や運転経歴証明が一律に求められているわけではありません。
ただし共通のルールとして、免許証に取得日(初回取得日)が書かれていない場合は取得日を証明する書類が、2種類以上の免許を持っている場合はそれぞれの取得日を証明する書類が必要です。該当するときは、免許を発行した香港の運輸署(Transport Department)にどんな証明が出せるか問い合わせてください。
| 書類 | 条件・注意点(警視庁) |
|---|---|
| 香港の運転免許証(原本) | 現在有効なもの。期限切れの古い免許証もあれば持参。技能確認の日(予約日からおおむね3〜4か月後)まで有効であること |
| 日本語翻訳文 | JAFなど指定された作成者のものだけ。自分で訳したものは不可 |
| 住民票の写し | 国籍・在留資格などの特定事項入り、マイナンバーなし、交付から6か月以内、コピー不可 |
| パスポート | 現在のものと古いものすべて |
| 申請用写真 | 縦3cm×横2.4cm、6か月以内に撮影、無帽・正面・無背景 |
| 出入境紀錄證明(香港だけ) | パスポートに香港の出入境スタンプがない場合に必要。香港の入境事務處で取得 |
出入境紀錄證明(Statement of Travel Records)の取り方
この書類を出すのは運輸署ではなく、香港の入境事務處(Immigration Department)です。本人が申請でき、本人から書面で委任を受けた人も申請できます。入境事務處の案内(2026年10月確認)は次のとおりです。
入境事務處の案内には、郵送先を香港以外にできるかは書かれていません。日本に住んでいて自分で受け取れない場合は、香港の家族などに書面で委任して申請・受け取りを頼む方法も含めて、早めに準備してください。予約日に間に合わないと、その日は受理されません。
| 項目 | 内容(入境事務處) |
|---|---|
| 手数料 | HK$160 |
| 日数 | 書類と手数料がそろってから通常約10営業日(土日・祝日を除く。郵送日数は含まない) |
| 申請方法 | オンライン(GovHK)、郵送、または將軍澳の入境事務處本部の窓口 |
| 郵送・窓口で使う書類 | 申請書 ID 697、受領カード ID 697A、宛名ラベル ID 839 |
| 受け取り | 書留郵便で送付 |
3か月要件はパスポートと出入境記録で示す
外免切替では、香港の免許を取ったあと、香港に通算3か月以上滞在していたことを示す必要があります。警視庁は、出入国に自動化ゲートを使ってスタンプがない場合は、出入国記録証明書などを取り寄せるよう案内しています。香港の場合、その書類が出入境紀錄證明です。申請するときは、免許を取った日から現在までが入る期間を指定しておくと、ほかの確認にも使えます。
警視庁は3か月のほかにも、初心者マークの表示義務の確認(通算1年)、一般道でのバイクの二人乗り(通算1年)、高速道路での二人乗り(通算3年)に滞在期間を使います。古いパスポートや期限切れの香港の免許証も、すべて持って行きましょう。
翻訳文はJAFが中心
翻訳文は、自分や知人が訳したものは使えません。警視庁の「必要書類(共通)」に載っている作成者のうち、香港の免許で使いやすいのはJAFです。訪日運転者支援協会の対象(フランス・ドイツ・スイス・ベルギー・モナコ・中国・台湾)には香港が入っていません。
JAFの翻訳文はWeb申請のみで、切替用は6,600円(2026年7月1日改定)、発行まで平均5〜10営業日です。完成したらコンビニのネットプリントで印刷して受け取ります(1枚20円)。免許を更新したら翻訳文は取り直しなので、香港の免許の期限が近い人は先に更新してから申し込みましょう。
知識確認は中国語でも受けられる
警視庁の知識確認は20言語に対応していて、中国語と英語も含まれます。府中・鮫洲の試験場で平日に受けられます。香港も日本と同じ左側通行ですが、問題は日本の道路交通法に沿って出され、一時停止・徐行・駐停車禁止などの細かい数字や例外がそのまま問われます。
警察庁によると、2025年10〜12月の合格率は知識確認42.8%、技能確認13.1%でした。知識確認に合格して技能確認で不合格になった場合、知識確認の日から6か月以内に再申請すれば知識確認は免除されます。menkyopassの中国語・英語の模試で、50問・45問合格の形式に慣れておきましょう。
よくある質問
Q. 香港の免許は試験が免除されますか?
A. されません。免除の29の国・地域に香港は入っていないため、知識確認と技能確認の両方を受けます(警視庁・埼玉県警、2026年10月確認)。
Q. 出入境紀錄證明は必ず必要ですか?
A. 警視庁では、パスポートに香港の出入境スタンプがない場合に必要です。ほかの県では扱いが違うことがあるので、申請先の県警の一覧も確認してください。
Q. 香港の運輸署で取る書類はありますか?
A. 警視庁の国別一覧には運輸署の書類は書かれていません。ただし免許証に取得日がない場合や2種類以上の免許がある場合は取得日の証明が必要なので、運輸署に問い合わせてください。
Q. 東京の江東試験場で申請できますか?
A. できません。江東は免除国・地域の免許だけを受け付けます。香港の免許は府中か鮫洲の試験場で申請します。
関連する記事
出典
- 警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」
- 警視庁「国別必要書類一覧」PDF(令和8年8月現在)
- 警視庁「国別必要書類一覧」中国語版PDF
- 警視庁「必要書類(共通)」PDF
- 警視庁「注意事項」PDF
- 警視庁「外国語による学科試験・知識確認」
- 埼玉県警察「知識確認及び技能確認を免除する国等」PDF
- 香港入境事務處「Statement of Travel Records(出入境紀錄證明書)」
- 警察庁 丙運発第59号(令和8年1月8日)別添「外国免許等関係事務取扱い要領」
- 警察庁「外国で取得した免許をお持ちの方」
- JAF「翻訳文の申請方法」
- 日本経済新聞「外国人の免許切り替え、筆記試験の合格率9割→4割に 25年10〜12月」(警察庁公表の報道)