外免切替の流れ|予約から免許交付までの6ステップ(2025年10月以降)
更新: 2026-10
外免切替は「予約 → 申請・書類審査 → 適性試験 → 知識確認(50問)→ 技能確認(実技)→ 免許交付」の順に進みます。技能確認は別の日に予約制で行うため、試験場へは最低2回、交付を含めると3回以上行くのが普通です。警視庁は技能確認の日が予約日からおおむね3〜4か月後になると案内しており、全体で数か月かかる前提で準備しましょう。
全体の流れ(6ステップ)
手続きの根拠は道路交通法第97条の2と、警察庁の通達「外国免許等関係事務取扱い要領」です。外国免許を持つ人は、知識と運転技能に問題がないと確認されれば、日本の学科試験と技能試験が免除されます。この「確認」が知識確認と技能確認です。
韓国・台湾など、知識確認と技能確認が免除される29の国・地域の免許を持つ人は、④⑤を受けずに適性試験へ進みます(警視庁・広島県警の案内)。それ以外の国(ベトナム、中国、フィリピン、ネパール、インドネシアなど)は全ステップを受けます。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 予約 | 書類審査(申請)の日時を予約 | 多くの都道府県で予約制。方法は県ごとに違う |
| ② 申請・書類審査 | 外国免許・翻訳文・住民票の写し・パスポート等を確認 | 3か月滞在の要件をここで審査 |
| ③ 適性試験 | 視力などの検査 | 普通免許は両眼0.7以上など(警視庁) |
| ④ 知識確認 | 文章形式50問・○×・30分 | 45問以上正解で合格 |
| ⑤ 技能確認 | 試験場のコースで実技 | 100点中70点以上で合格。予約制 |
| ⑥ 免許交付 | 交付手数料を払い免許証を受け取る | 広島県では合格の翌日以降に交付 |
申請できる人の条件
次の条件を満たさないと、予約しても書類審査で受け付けてもらえません。
- 有効な外国の運転免許証(原本)を持っている。仮免許・練習免許は対象外
- その免許を取った後、取得した国に通算3か月以上滞在していたことを書類で証明できる
- 日本の住所地(住民票のある都道府県)の公安委員会に申請する
- 住民票の写しを出せる。2025年10月1日から、短期滞在の在留資格の人(観光客など)は原則申請できない
- 本人が申請する(代理申請は不可。警察庁)
①予約と②書類審査
予約方法は都道府県で違います。例として、警視庁(東京都)は「警視庁行政手続オンライン」でWeb予約を受け付けています。神奈川県警は平日14時〜15時に免許センター12番窓口へ来場して予約します(平日15時〜16時の「予約に関する相談ダイヤル」もあり。電話・日本語のみ)。広島県警は電話予約のみ(平日14時〜16時)です(いずれも2026年10月確認)。
予約日には書類審査を受けます。警視庁の受付は平日8時30分〜15時(11時〜13時を除く)。日本語が話せない人は通訳の同伴を求められることがあります。書類はすべて原本が必要で、コピーは受け付けられません。書類が足りないとその日は受理されず、予約を取り直すことになります。詳しい書類は「必要書類」の記事で確認してください。
③適性試験と④知識確認
書類審査を通ると、視力などの適性試験、続いて知識確認です。和歌山県警のように、書類審査の後日に担当者から実施日が連絡される県もあります。
なお、適性試験をいつ受けるかは都道府県で異なります。広島県警のように、知識確認・技能確認に合格した後に適性試験を行う県もあります。
知識確認は2025年10月1日から、文章形式の○×問題50問・制限時間30分・45問以上正解(9割)で合格に変わりました。以前は10問のイラスト問題で7割でした。合格率は警察庁によると42.8%(2025年10〜12月)で、以前の92.5%から大きく下がっています。
警視庁では知識確認は午後の1回のみで、英語・中国語・ベトナム語など20言語で受けられます。神奈川県警は21言語に対応しています。試験中はスマートフォンの電源を切ってかばんにしまう必要があり、不正が見つかると結果は無効です。
⑤技能確認と⑥免許交付
技能確認は試験場のコースで行う実技で、100点満点の減点方式、70点以上で合格です。2025年10月から横断歩道の通過などの課題が追加され、審査も厳しくなりました(警視庁)。技能確認の車に通訳は同乗できません(和歌山県警)。AT限定免許を希望すれば、AT車で技能確認を受けられます(警察庁の要領)。
技能確認は予約制で、警視庁では受付当日には受けられません。警視庁は、技能確認の日は予約日からおおむね3〜4か月後になるため、その日まで有効な外国免許が必要だと案内しています。神奈川県警も「外国免許の有効期間内に技能確認まで合格する必要がある」としています。
合格すると適性試験の結果に応じて免許が交付されます。広島県では交付は合格の翌日以降で、交付申請から受け取りまで約1時間半です。
かかる期間・回数・費用の目安
期間は「翻訳文の取得 → 予約待ち → 書類審査・知識確認 → 技能確認の予約待ち → 交付」の合計です。JAFの翻訳文は平均5〜10営業日(スイス・ドイツ・フランス・ベルギー・モナコ・台湾以外)。東京では技能確認が予約日からおおむね3〜4か月後と案内されています。
費用は警視庁の例で、申請手数料(普通免許2,500円)と交付手数料2,350円です。ほかに翻訳文代(JAFの切替用は6,600円、2026年7月1日改定)、写真代、住民票の写しの手数料がかかります。金額は都道府県や免許の種類で違うので、必ず住んでいる都道府県警で確認してください。
| 項目 | 金額(警視庁の例) |
|---|---|
| 申請手数料(普通) | 2,500円 |
| 申請手数料(大型・中型・準中型) | 3,900円 |
| 申請手数料(原付) | 1,600円 |
| 申請手数料(その他) | 2,800円 |
| 交付手数料 | 2,350円 |
一番落ちやすいのは知識確認:母語で練習しておく
流れの中で最も多くの人がつまずくのは知識確認です。不合格になると、もう一度申請からやり直しになり、外国免許の有効期限や住民票の発行日(6か月以内)との競争になります。予約を待つ間に、本番と同じ50問・30分の形式で練習しておきましょう。menkyopassの模試はベトナム語・英語・中国語・日本語に対応しています。
よくある質問
Q. 外免切替は全部でどれくらいかかりますか?
A. 都道府県や混雑で大きく違います。東京(警視庁)では、技能確認の日が予約日からおおむね3〜4か月後になると案内されています。翻訳文の取得にも1〜2週間程度みておきましょう。
Q. 試験場には何回行く必要がありますか?
A. 知識確認・技能確認を受ける人は、書類審査と知識確認の日、技能確認の日の最低2回です。交付が別の日になる県(広島県は合格の翌日以降)では3回以上になります。
Q. 家族や会社の人が代わりに申請できますか?
A. できません。警察庁は代理による申請を認めていません。ただし東京では、特定技能の人について雇用会社の担当者が電話予約する方法があります。
Q. 観光ビザ(短期滞在)でも切替できますか?
A. 2025年10月1日から、短期滞在の在留資格の人は原則として申請できません。住民票の写しが必要です。
関連する記事
出典
- 警察庁 丙運発第59号(令和8年1月8日)別添「外国免許等関係事務取扱い要領」
- 警察庁「外国の運転免許をお持ちの方」
- 警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」
- 警視庁「必要書類(共通)」PDF
- 警視庁「令和7年10月1日施行・改正道路交通法施行規則について」
- 警視庁「外国語により受験できる学科試験について」
- 神奈川県警察「外国免許から日本の免許への切替え」
- 広島県警察「外国免許から日本の免許への切替」
- 和歌山県警察「外国免許から国内免許への切り替え手続き」PDF
- JAF「翻訳文の申請方法」
- 日本経済新聞「外国人の免許切り替え、筆記試験の合格率9割→4割に 25年10〜12月」(警察庁公表の報道)