フィリピン免許から日本の免許へ|外免切替の書類とアポスティーユ
更新: 2026-10
フィリピンは試験免除の国ではないため、書類審査のあと知識確認と技能確認の両方を受けます。東京(警視庁)では、アポスティーユ付きの免許証明(Certification)、License History、Official Receipt が追加で必要で、どれもフィリピン本国で取る書類です。アポスティーユはフィリピン外務省(DFA)が出すもので、駐日大使館では付けられません。
フィリピン免許は「書類審査+知識確認+技能確認」
試験免除の対象はアイスランドや韓国、台湾など一部の国・地域だけで、フィリピンは含まれません。書類審査のあと、知識確認(50問・○×式・30分、45問以上で合格)と技能確認(100点中70点以上で合格)の両方に合格する必要があります。
共通の条件は、①フィリピンの免許が有効であること、②取得後にフィリピンに通算3か月以上滞在していたこと、③日本で住民登録をしていて特定事項入りの住民票の写しを出せること、です。技能確認は予約からおおむね3〜4か月後になるので(警視庁)、その日まで免許が有効か確認しておきましょう。
東京で必要なフィリピンだけの追加書類
警視庁の「国別必要書類一覧」(令和8年8月現在)では、フィリピンの免許の人は次の書類が必要です。どれも本国(フィリピン)で取得します。日本に来てからでは取りにくいので、早めに家族などに依頼して準備を始めましょう。
駐日フィリピン大使館の案内によると、フィリピンで発行された公文書のアポスティーユは、フィリピン本国の外務省(DFA)しか付けられません。東京の大使館では手続きできない点に注意してください。
| 書類 | 条件(警視庁) |
|---|---|
| Certification with APOSTILLE | 免許についての証明。アポスティーユ付き。本国で取得 |
| License History | 免許の経歴。本国で取得 |
| Official Receipt | 免許の公用領収書。本国で取得 |
| Immigration Record with APOSTILLE | 免許の有効期間中の滞在がパスポートなどですべて確認できない場合に必要。本国で取得 |
ほかの県の例(愛知・栃木・山形)
フィリピン免許の追加書類は都道府県で違います。2026年10月に確認した例です。申請先の最新の一覧で必ず確認してください。
愛知県警の東三河運転免許センターは、外国で取った証明書には発行国の外務省による公印確認かアポスティーユが必要としています。また、書類審査の予約日が国で決まっていて、フィリピンは火〜木曜日です(2026年7月の案内)。
| 申請先 | フィリピン免許の追加書類 |
|---|---|
| 愛知県警(東三河) | 公用領収書兼暫定免許証(Official Receipt)。3か月以上の滞在が確認できない場合は、運転免許経歴証明書または旧免許証と、出入国記録(Immigration Records) |
| 栃木県警 | 運転経歴証明書、OFFICIAL RECEIPT |
| 山形県 | Official Receipt(官方正式收据) |
翻訳文はJAF・大使館など
翻訳文は自分で訳したものは使えません。警視庁が認める作成者のうち、JAF などでフィリピンの免許の翻訳文を申し込めます。駐日大使館も作成者として認められています。
| 作成者 | 料金・日数(2026年10月確認) | メモ |
|---|---|---|
| JAF | 6,600円(切替用)・平均5〜10営業日 | Web申請のみ。免許証の表裏の画像 |
| 駐日フィリピン大使館 | 大使館に確認 | 警視庁の作成者一覧に「駐日大使館」として含まれる |
3か月滞在の証明と、二人乗り・初心者マーク
取得後にフィリピンに通算3か月以上いたことを、新旧すべてのパスポートの出入国スタンプで確認します。東京では、免許の有効期間中の滞在がすべて確認できないとき、アポスティーユ付きの Immigration Record が必要です。
東京では、滞在期間で次のことも判断します。初心者マークの表示義務の確認に通算1年、二輪車の二人乗りは一般道で通算1年・高速道路で通算3年の滞在が必要です。バイク免許を切り替える人は、ここも書類で示せるようにしておきましょう。
東京では、免除国以外の免許は1回に申請できる種類が原則1種類です。車とバイクを両方持っている場合は別々に申請し、それぞれの取得日がわかる書類を用意します。
知識確認はタガログ語・英語で受けられる
警視庁の知識確認は20言語に対応しており、タガログ語と英語のどちらも含まれます。
警察庁によると、2025年10〜12月の合格率は知識確認42.8%、技能確認13.1%でした。知識確認に合格して技能確認に落ちた場合、知識確認の日から6か月以内の再申請なら知識確認は免除されます。フィリピンは右側通行なので、左側通行を前提にした日本のルールに慣れておくことが大切です。menkyopassの英語の模試で、50問・45問合格の形式を練習しておきましょう。
よくある質問
Q. アポスティーユは東京のフィリピン大使館で付けてもらえますか?
A. いいえ。駐日フィリピン大使館の案内では、フィリピン発行の公文書のアポスティーユはフィリピン外務省(DFA)しか付けられません。
Q. Official Receipt をなくしました。
A. 東京・愛知・栃木・山形の一覧ではどれも Official Receipt が挙がっています。代わりの書類で足りるかは、申請先の試験場に確認してください。
Q. タガログ語で知識確認を受けられますか?
A. はい。警視庁の知識確認はタガログ語と英語を含む20言語に対応しています。
関連する記事
出典
- 警察庁 丙運発第59号(令和8年1月8日)別添「外国免許等関係事務取扱い要領」
- 警察庁「外国で取得した免許をお持ちの方」
- 警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」
- 警視庁「必要書類(共通)」PDF
- 警視庁「国別必要書類一覧」PDF(令和8年8月現在)
- 警視庁「国別必要書類一覧」英語版PDF
- 警視庁「注意事項」PDF
- 警視庁「外国語による学科試験・知識確認」
- 愛知県警察 東三河運転免許センター「外国免許から国内免許への切替え」PDF(令和8年7月)
- 栃木県警察「必要証明書類(国別)一覧」PDF
- 山形県総合交通安全センター 外国免許切替の申請手続き(中国語版、2025年10月1日)
- 駐日フィリピン大使館「Apostille (formerly Authentication)」
- JAF「翻訳文の申請方法」
- 日本経済新聞「外国人の免許切り替え、筆記試験の合格率9割→4割に 25年10〜12月」(警察庁公表の報道)