カンボジア免許から日本の免許へ|外免切替の書類と注意点
更新: 2026-10
カンボジアは試験免除の国ではないため、書類審査のあと知識確認と技能確認の両方を受けます。東京(警視庁)の国別必要書類一覧にカンボジアの項目はありませんが、免許証に最初の取得日が書かれていなければ、それを証明する書類が必要です。宮城県警は、カンボジアの免許の人に交付日が書かれた証明書を求めています。
カンボジア免許は「書類審査+知識確認+技能確認」
知識確認・技能確認が免除されるのは、韓国・台湾・ヨーロッパの一部など29の国・地域の免許だけで、カンボジアは含まれません。書類審査に通ったあと、知識確認(50問・○×式・30分、45問以上で合格)と、コースを走る技能確認(100点中70点以上で合格)の両方に合格する必要があります。
条件は全員共通で、①カンボジアの免許が今も有効であること、②免許を取ってからカンボジアに通算3か月以上滞在していたこと、③日本で住民登録をしていて、特定事項入りの住民票の写し(マイナンバーなし・6か月以内)を出せること、の3つです。短期滞在の在留資格では申請できず、申請は本人が行います。日本に来る前に免許を取った人でも、取得後にカンボジアにいた期間が通算3か月に満たなければ切替はできません。
東京の国別一覧にカンボジアはない:それでも要る書類
警視庁の「国別必要書類一覧」(令和8年8月現在)にカンボジアの項目はありません。ただし一覧には「下記書類以外にも必要書類がある」と書かれていて、共通の必要書類は全員に求められます。
とくに注意したいのは取得日です。警視庁は、免許証に取得日(初回取得日)が書かれていない場合はそれを証明する書類(ドライバーズレコードなど)が必要、2種類以上の免許がある人はそれぞれの取得日を証明する書類が必要、としています。カンボジアにいるうちに、免許の発行機関で交付日のわかる証明を取っておくと安心です。
| 書類(警視庁の共通書類) | 条件 |
|---|---|
| カンボジアの運転免許証(原本) | 現在有効なもの。カードか紙の原本(電子免許証だけでは不可)。期限切れの古い免許もあれば持参 |
| 取得日の証明 | 免許証に初回取得日がない場合、または2種類以上の免許がある場合 |
| 日本語の翻訳文 | JAF・駐日大使館など |
| パスポート(新旧すべて) | カンボジアの出入国スタンプで3か月以上の滞在を確認 |
| 住民票の写し・申請写真 | 住民票は特定事項入り・6か月以内。写真は縦3cm×横2.4cm |
ほかの県の例(宮城・埼玉)
宮城県警の「国別に必要となる書類」には、カンボジアについて「証明書(運転免許証の交付日記載のもの)」と書かれています。埼玉県警の国別一覧にはカンボジアの項目はありませんが、国に関係なく、免許証に初回取得日や交付日の記載がなければ経歴証明書、パスポートにスタンプがそろっていなければ出入国記録などが必要としています。
埼玉県警は、外国で取った証明書には発行国の外務省による公印確認かアポスティーユが必要、書類審査は日本語で行うので日本語と母語の両方がわかる通訳人を同伴すること(電話やアプリでの通訳は不可)、とも案内しています。どれも2026年10月に確認した例なので、申請先の最新の一覧で必ず確認してください。
| 申請先 | カンボジア免許の追加書類 |
|---|---|
| 警視庁(東京) | 国別一覧に項目なし(取得日の記載がなければ証明が必要) |
| 宮城県警 | 証明書(運転免許証の交付日が書かれたもの) |
| 埼玉県警 | 国別一覧に項目なし(取得日の記載がなければ経歴証明書) |
翻訳文はJAFか駐日カンボジア大使館
翻訳文は自分や知人が訳したものは使えません。警視庁が認める作成者のうち、カンボジアの免許で使えるのは駐日大使館と JAF です。民間の作成者は国が限られていて、カンボジアは対象に入っていません(警視庁、2026年10月確認)。大使館が翻訳文を出しているか、料金はいくらかは大使館に確認してください。
免許を更新したら翻訳文は取り直しです。警視庁は、技能確認が予約日からおおむね3〜4か月後になり、その日まで有効な免許が必要だとしています。期限が近い人は先にカンボジアで更新しましょう。
| 作成者 | 料金・日数(2026年10月確認) | メモ |
|---|---|---|
| JAF | 6,600円(切替用)・平均5〜10営業日 | Web申請のみ・日本国内から。免許証の表裏の画像(JPEG) |
| 駐日カンボジア大使館 | 大使館に確認 | 警視庁の作成者一覧に「駐日大使館」として含まれる |
3か月滞在の証明と、車・バイクの両方を持つ人
免許を取った日から、カンボジアに通算3か月以上いたことを、新旧すべてのパスポートの出入国スタンプで確認します。自動化ゲートを使ってスタンプがない場合は出入国記録の証明書などが必要です。スタンプで確認できないとき、警視庁は在職証明、成績証明、納税証明(3年以上連続)、居住証明、公共料金の請求書などを「滞在期間証明書類」として挙げています。給与証明はそれだけでは申請できません。
東京では、免除国以外の免許は1回に申請できる種類が原則1種類です。車とバイクの両方を切り替えたい人は別々に申請し、種類ごとに申請写真が必要です。滞在期間は、初心者マークの表示義務(通算1年)や二輪の二人乗り(一般道は通算1年、高速道路は通算3年)の判断にも使われます。
カンボジアは右側通行:日本で逆になること
カンボジアは右側通行で、日本は左側通行です。知識確認も技能確認も日本の左側通行を前提に出題・採点されるので、右左折や追越しの向きを頭の中で切り替えておく必要があります。
日本特有のルールも細かく問われます。例えば次のようなものです。
- 車は道路の左側を通行する。追越しは原則として右側から
- 「止まれ」の標識では、停止線の直前で完全に止まる(速度を落とすだけでは違反)
- 踏切の手前では原則として一時停止する
- 2026年9月1日から、中央線などのない生活道路の法定速度は30km/h
知識確認はクメール語で受けられる
警視庁の知識確認は20言語に対応していて、クメール語も含まれます(2026年10月確認)。
警察庁によると、2025年10〜12月の合格率は知識確認42.8%、技能確認13.1%でした。知識確認に合格して技能確認に落ちた場合、知識確認の日から6か月以内の再申請なら知識確認は免除されます。menkyopassのクメール語の模試で、50問・45問合格の形式と日本の交通ルールに慣れておきましょう。
よくある質問
Q. 東京ではカンボジア免許に追加書類はいりませんか?
A. 警視庁の国別一覧にカンボジアの項目はありません。ただし免許証に初回取得日がない場合や、2種類以上の免許がある場合は取得日の証明が必要です。審査でほかの書類を求められることもあります。
Q. 宮城ではどんな書類が必要ですか?
A. 宮城県警は、運転免許証の交付日が書かれた証明書を求めています(2026年10月確認)。
Q. 翻訳文は大使館で取らないといけませんか?
A. いいえ。JAF の翻訳文も使えます(警視庁)。
Q. クメール語で知識確認を受けられますか?
A. はい。警視庁の知識確認は20言語に対応しており、クメール語も含まれます。