日本の交通ルール、外国出身者が間違えやすい6つの違い
更新: 2026-10
日本は左側通行で、赤信号では原則として曲がれず、「止まれ」や踏切では完全に止まる必要があります。ベトナムや中国は右側通行で、中国では赤信号でも条件付きで右折できるなど、母国の習慣のまま運転すると知識確認でも技能確認でも間違えやすくなります。ここでは日本の道路交通法と、ベトナム・中国の法令で確認できた違いだけを整理します。
1. 左側通行:右折が「対向車線を横切る」曲がり方になる
日本では、車は道路の中央から左の部分を通行します(道路交通法第17条第4項)。ベトナムの法律は「進行方向の右側を通行する」と定め(道路交通秩序・安全法第10条)、中国の条例も追い越しは前の車の左側から、対向車とすれ違うときは右に寄ると定めています(道路交通安全法実施条例第47条・第48条)。
左右が逆になるので、日本では右折が対向車線を横切る大きな曲がり方になり、追い越しは原則として前の車の右側からです。左側から追い越せるのは、前の車が右折のため道路の中央に寄っているときだけです。
2. 赤信号では曲がれない(「左折可」の標示板がある場合を除く)
日本では、赤信号で左折できるのは「左折可」の標示板(白地に青の矢印)があるときだけです。中国の条例は、赤信号でも右折車は放行されている車や歩行者を妨げなければ通行できると定めています(実施条例第38条)。ベトナムの法律は赤信号を「進行禁止」としています(道路交通秩序・安全法第11条第4項)。
黄色の信号も注意が必要です。日本の黄色の灯火は、停止位置で安全に止まれない場合を除き止まる義務があり、「注意して進める」のは黄色の点滅信号です。青信号も「進むことができる」という意味で、横断中の歩行者がいれば進んではいけません。
| 場面 | 日本 | 中国 | ベトナム |
|---|---|---|---|
| 赤信号で曲がる | 「左折可」の標示板があるときだけ左折可 | 右折は妨げなければ可 | 赤は進行禁止 |
| 黄色の灯火 | 安全に止まれない場合を除き停止 | 停止線を越えた車は進行可 | 停止線の手前で停止(越えていれば進行可) |
| 通行する側 | 左側 | 右側 | 右側 |
3. 「止まれ」は完全停止、見通しの悪い交差点は「徐行」
「止まれ」の標識がある場所では、停止線の直前(停止線がなければ交差点の直前)で一時停止しなければなりません(第43条)。徐行して安全を確かめるだけでは違反です。技能確認の採点項目にも「一時不停止」があります(警察庁の実技成績表)。
逆に、左右の見通しがきかない交差点で義務になっているのは「徐行」で、一時停止ではありません。どこで止まり、どこで徐行するかの区別は知識確認で繰り返し問われます。
4. 踏切は原則として必ず一時停止
日本では、踏切の直前(停止線があればその直前)で停止し、安全を確認してから進みます。止まらずに通過できるのは、踏切の信号機が青のときだけです。遮断機が下りようとしているときや警報機が鳴っているときは踏切に入れません(第33条)。
ベトナムの法律は、警報や遮断機が作動しているときと、番人・遮断機・警報機・信号のない踏切で停止を求めています(第24条)。中国の条例は、赤色灯の点滅中は通行禁止、消えていれば通行可とし、通過時の速度を時速30km以下としています(実施条例第43条・第46条)。日本では遮断機や警報機があっても、作動していなくても止まるのが原則です。
5. 横断歩道は歩行者が最優先
横断歩道に近づくときは、渡る人がいないことが明らかな場合を除き、手前で止まれる速度に落とします。渡っている人や渡ろうとしている人がいれば、横断歩道の直前で一時停止して道を譲ります(第38条)。徐行して譲るだけでは足りません。
横断歩道の手前で止まっている車があるときは、そのそばを通って前に出る前に一時停止します。2025年10月からは技能確認にも横断歩道の通過などの課題が加わりました(警視庁)。
6. 交差点の優先:右折車は待つ、同じ道幅なら左から来る車が優先
交差点で右折する車は、直進や左折をする車の進行を妨げてはいけません(第37条)。対向車が途切れるまで待ってから曲がります。
信号のない交差点では、優先道路、明らかに広い道路が優先で、道幅が同じくらいなら左方から来る車が優先です(第36条)。中国の条例は、標識などがない交差点では右方から来る車を先に行かせると定めており(実施条例第52条)、日本とは逆です。
違いを意識して問題で確認する
これらは知識確認の50問で「徐行でよいか、一時停止か」「左方か右方か」の形で問われやすい点です。menkyopassの模試では、ベトナム語・英語・中国語・日本語で日本のルールを本番形式で確認できます。
よくある質問
Q. 日本では赤信号で左折できますか?
A. できません。「左折可」の標示板がある場所だけ、赤や黄色の信号でも左折できます。
Q. 踏切に遮断機があれば止まらなくていいですか?
A. いいえ。日本では遮断機があっても踏切の直前で一時停止するのが原則です。止まらずに通れるのは踏切の信号機が青のときだけです。
Q. 歩行者がいない横断歩道でも止まる必要がありますか?
A. 渡る人がいないことが明らかなら、そのまま進めます。いるかどうかわからないときは止まれる速度に落とし、渡ろうとする人がいれば一時停止します。
Q. 信号のない交差点ではどちらが優先ですか?
A. 優先道路、次に明らかに広い道路、道幅が同じなら左方から来る車が優先です。