車間距離(しゃかんきょり)とは?法律と目安
更新: 2026-10
車間距離(しゃかんきょり/shakan kyori)とは、前の車との間の距離です。道路交通法第26条は、前の車が急に止まっても追突を避けられるだけの距離をとることを義務づけています。教則は、乾いた路面・新しいタイヤで時速100kmなら約100m、雨でぬれた路面・すり減ったタイヤではその約2倍が必要になることがあると説明しています。
法令上の義務:「何m」ではなく「追突を避けられる距離」
第26条は「同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない」と定めています。法律に一律の数字はありません。
必要な距離は、自分の車の停止距離(空走距離+制動距離)で決まります。教則は、天候・路面やタイヤの状態・荷物の重さなどを考えて、前の車が急に止まっても追突しない安全な車間距離をとるよう求めています。
表記と読み: 車間距離(しゃかんきょり/shakan kyori)。
教則などが示す目安
教則に書かれている数字と、試験での目安を整理します。
| 状況 | 目安 | 出どころ |
|---|---|---|
| 高速道路・乾いた路面・新しいタイヤで時速100km | 約100m | 教則 第7章 |
| 同・時速80km | 約80m | 教則 第7章 |
| 雨でぬれた路面・すり減ったタイヤ | 上の約2倍が必要になることがある | 教則 第7章・第5章(停止距離は2倍程度に延びることがある) |
| 雨の日(一般) | 晴れの日の2倍程度 | 上の教則の説明に基づく目安 |
| 雪道・凍結した道路 | 晴れの日の3倍程度(さらに長く) | 教則は「十分に」とだけ書き、倍率の数字はない |
車間距離を広くとるべき場面
教則は、次の場面で特に車間距離に注意するよう書いています。
- 下り坂:加速がついて停止距離が長くなる
- 雨・雪・凍結路:制動距離が長くなる
- 疲れているとき:空走距離が長くなる
- 大型・中型・準中型自動車:運転席が高く、車間距離が実際より長く見えるため短くなりやすい
- 初心者マーク・高齢者マークなどの車の前に、その車が必要な車間距離をとれなくなるような割り込みをしてはいけない(第71条)
知識確認のひっかけ
例1: 「雨の日は視界が悪くなるだけでなく制動距離も長くなるので、晴れの日の2倍程度の車間距離をとるのがよい」→ ○。
例2: 「雪道や凍結した道路では、車間距離を晴れた日の3倍程度とるのがよい」→ ○。雨の日の2倍と区別します。
例3: 速度と距離の関係を問う問題では、「制動距離は速度の2乗に比例する」(速度2倍で約4倍)がよく組み合わされます。速度を上げたら車間距離はそれ以上に広げる必要があります。
母語の模試で目安の数字を固める
知識確認は2025年10月から○×式の50問・30分で、45問以上の正解が必要です。車間距離は「2倍・3倍」「100km/hで100m」の数字が出ます。menkyopassでは母語の解説つきで練習できます(模試1回目と3分野は無料)。
この用語が出る練習問題
よくある質問
Q. 車間距離は法律で何メートルと決まっていますか?
A. 決まっていません。第26条は、前の車が急に止まっても追突を避けられる距離をとる義務を定めています。高速道路の時速100kmで約100mなどは教則が示す目安です。
Q. 雨の日と雪の日で目安は違いますか?
A. 雨の日は晴れの日の2倍程度、雪道や凍結路はさらに長く3倍程度が目安です。
Q. 大型車で車間距離が短くなりやすいのはなぜですか?
A. 運転席が高く前を見下ろす形になるため、車間距離が実際より長く感じられるからです(教則)。