右左折と進路変更の合図の違い|30mと3秒
更新: 2026-10
右折・左折・転回の合図は、その地点の30メートル手前(交差点では交差点の手前の側端から30メートル)に達したときに出します。同じ方向に進みながら車線を変える進路変更の合図は、変えようとする約3秒前に出します。右左折は「距離」、進路変更は「時間」が基準で、知識確認ではこの2つを入れ替えた×の問題がよく出ます。
法令の定義と比較表
道路交通法53条1項は、左折・右折・転回・徐行・停止・後退・進路変更をするときは合図をし、その行為が終わるまで続けなければならないと定めています。合図の時期と方法は政令(施行令21条)で決まっています。
施行令21条の表では、左折・右折・転回は「その行為をしようとする地点(交差点においては当該交差点の手前の側端)から三十メートル手前の地点に達したとき」、同一方向に進行しながら進路を変えるときは「その行為をしようとする時の三秒前のとき」です。教則は進路変更を「約3秒前」と書いています。
| 項目 | 右左折・転回の合図 | 進路変更の合図 |
|---|---|---|
| 合図を出す時期 | その地点の30メートル手前 | 進路を変える約3秒前 |
| 基準 | 距離 | 時間 |
| 交差点での起点 | 交差点の手前の側端から30メートル | (交差点に関係しない) |
| 方向指示器 | 曲がる側 | 進路を変える側 |
| いつまで続けるか | 右左折・転回が終わるまで | 進路変更が終わるまで |
| 終わったら | 速やかにやめる | 速やかにやめる |
| 後ろの車との関係 | 道路の端や中央に寄る合図をしたら、後ろの車は原則として妨げてはいけない | 後ろの車に急ブレーキや急ハンドルをさせるおそれがあるなら変えてはいけない |
合図のやめ方と、出してはいけない合図
合図は行為が終わるまで続け、終わったら速やかにやめなければなりません。また、その行為をしないのに合図をしてはいけません(53条4項)。進路変更が終わったのにウインカーを出し続けるのも違反です。
手による合図もあります。日本の車は右ハンドルなので、左折・左への進路変更は「左腕を車の左側の外に出して水平に伸ばす」か「右腕を車の右側の外に出して肘を垂直に上に曲げる」、右折・転回・右への進路変更は「右腕を右側の外に出して水平に伸ばす」か「左腕を左側の外に出して肘を垂直に上に曲げる」です。教則は、夕日などで方向指示器が見えにくいときは手の合図を併せて行うよう勧めています。
徐行・停止・後退の合図は、その行為をしようとするときに出します(ブレーキ灯・後退灯など)。
合図をしても進路変更できないとき
合図は進路変更の条件の一つにすぎません。道路交通法26条の2第2項は、進路を変えると後ろから来る車の速度や方向を急に変えさせるおそれがあるときは、進路を変えてはならないと定めています。「合図さえ出せば割り込める」わけではありません。
反対に、右左折のために道路の左端・中央・右端に寄ろうとして合図をした車がいるとき、その後ろの車は、自分が急に速度や方向を変えなければならない場合を除き、その進路の変更を妨げてはいけません(34条6項)。
また、車両通行帯が黄色の線で区画されている場合は、その線を越えて進路を変えてはいけません(教則)。
環状交差点では「入るとき」は合図しない
環状交差点(ラウンドアバウト)では合図のルールが別に決まっています(53条2項、施行令21条2項)。入るときの合図はいらず、出るときに左の合図を出します。
出るときの合図の時期は、出ようとする地点の直前の出口の側方を通過したとき(入った直後の出口から出る場合は、環状交差点に入ったとき)です。30メートルや3秒ではないので混同しないようにします。
間違えやすい出題例と答え
知識確認で実際に使われる型です。数字(30メートル・3秒)と行為の組み合わせを入れ替えてきます。
例1「進路を変えようとするときは、その30メートル手前で合図をしなければならない。」答えは×。進路変更は約3秒前。30メートル手前は右左折・転回のときです。
例2「転回しようとするときの合図は、転回しようとする地点の3秒前に行う。」答えは×。転回は右左折と同じく30メートル手前です。
例3「進路変更の合図は、進路を変えようとする約3秒前に行い、進路変更が終わるまで続けなければならない。」答えは○。
例4「方向指示器で合図をすれば、後続車との距離が近くても進路変更することができる。」答えは×。後続車に急ブレーキや急ハンドルをさせる進路変更は禁止です。
例5「環状交差点(ラウンドアバウト)に入ろうとするときは、あらかじめ合図を出さなければならない。」答えは×。入るときは不要で、出るときに合図します。
母語で合図の問題を練習する
30メートルと3秒は、行為との組み合わせで覚えないと本番で迷います。menkyopassの外免切替ドリルでは、合図・交差点の問題をベトナム語・英語・中国語・日本語の解説つきで練習できます(模試1回目と3分野は無料、全問は¥2,980の買い切り)。
この用語が出る練習問題
よくある質問
Q. 交差点で右折するときの30メートルはどこから測りますか?
A. 交差点の手前の側端から30メートル手前の地点です。交差点の中心から測るのではありません。
Q. 転回(Uターン)の合図はいつ出しますか?
A. 右折と同じく、転回しようとする地点の30メートル手前で右の合図を出します。
Q. 車線変更の合図を出したら、すぐに車線を変えてもいいですか?
A. 合図は約3秒前に出し、安全を確かめてから変えます。後ろの車に急ブレーキや急ハンドルをさせるおそれがあるときは、合図を出していても変えてはいけません。
Q. ラウンドアバウトに入るときにウインカーは必要ですか?
A. 入るときは不要です。出るときに、出ようとする出口の直前の出口の側方を通過したときに左の合図を出します。