二種の学科に落ちた。次の試験までにやること
「毎日運転しているのに学科で落ちた」——二種の学科には、一種にはない範囲があります。 文章問題のうち20問は、一種の試験には出ない「旅客を乗せる運転者の心得」の問題です。 落ちた直後に確認することと、次で受かるための手順をまとめます。
結論
学科に落ちると技能試験には進めません。教習所卒業の人は卒業検定から1年以内に学科に受かり直す必要があります。 落とせるのは10点だけなので、次までにやるのは教則第9章の20問ぶんを先に固めること。残りの70問は普通免許と同じ範囲です。
落ちた直後に確認すること
点数から「あと何点」を数える
文章は1点、イラストは2点(3つの文が全部正解のときだけ)。86点なら4点分の距離です。第9章の20問のうち4問を取り戻せば届きます。
卒業証明書の期限と、次の受験日を確認する
技能の免除が効くのは卒業検定から1年以内(道路交通法第97条の2)。試験場の受験日・予約の要否は都道府県で違います。
迷った問題を「旅客の話か、共通の話か」で分ける
問題は持ち帰れませんが、「ドアの開け閉めで迷った」「回送板で迷った」程度の記憶で十分。旅客の話が多ければ第9章、少なければ共通範囲の復習が優先です。
二種の学科で落ちる3つの原因
1. 第9章の20問を一種の感覚で答える
ドアは停車を確認したあとで開く、坂道で車から離れるときは旅客を降ろす、踏切で動けなくなったら旅客を誘導して退避させる。 一種では問われない内容なので、運転経験がそのまま答えにつながりません。
2. 共通の70問で、忘れた数字と例外を落とす
受験資格は原則として一種の通算3年以上なので、学科を習ってから時間がたっている人が多く、駐停車の距離や標識の例外を忘れがちです。 ここは学科試験に落ちた人へと同じ型の復習で戻せます。
3. イラスト問題で1つの文だけ外す
3つの文が全部正解でないと2点になりません。1問落とすと、文章問題で落とせるのは8問に減ります。解き方は危険予測問題の解き方へ。
見直す第9章のひっかけ
第9章のうち、一種の感覚とずれやすい型です。それぞれ○×問題と出典つきのページに進めます。
体調不良は事業者に申し出
病気や疲れで安全運転できないおそれがあるときは、事業者に申し出る(教則 第9章1(2)ア)
重大な故障は直ちに運転中止
重大な故障を見つけた・重大な事故のおそれがあるときは、直ちに運転を中止(第9章1(2)イ)
交代時の申し継ぎと点検
交代時は道路や車の状況を申し継ぎ、受けた側はハンドル・ブレーキなどを点検(第9章1(2)オ)
走行中の職務に不要な話
旅客のいるバスの走行中は、職務に必要のない話はしない(第9章2(2))
タクシーの回送板
タクシーは食事・休憩・回送で旅客を乗せられないとき回送板を掲示(第9章2(3))
車内での喫煙
旅客のいる車内では、乗務員は喫煙しない(第9章2(5))
次の試験までに第9章を○×で潰す →登録不要・ブラウザですぐ解ける
再受験までの進め方
最初:第9章を通しで読み、○×で一周する
旅客の保護(申し出・運転中止・坂道・踏切・申し継ぎ・ドア・事故・服装・警音器・車掌)と、その他の心得(室内灯・会話・回送板・乗務距離・喫煙・危険物など)。出題の形は二種の学科試験の問題で確認できます。
次:共通範囲は間違えた分野だけ戻る
標識・駐停車・優先・高速道路のうち、迷った分野のひっかけを分野ごとに解き直します。
前日:間違えた問題だけ解き直して寝る
新しい問題集には手を広げません。前日の進め方は学科試験の一夜漬けと同じです。
再受験の手続きと費用(例:警視庁)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 技能試験 | 学科に合格するまで受けられない(施行規則第26条) |
| 卒業証明書 | 卒業検定を受けた日から1年以内なら技能試験は免除のまま |
| 費用 | 受験のたびに受験料(例:警視庁・指定教習所卒業者 1,800円。合格後の交付料2,350円は別) |
| 受験日 | 警視庁は府中・鮫洲・江東で受付。集合時刻・予約の要否は受験先の案内で確認 |
※ 手数料・受験日・予約の要否は都道府県により異なります。必ず受験する試験場の案内で確認してください。
よくある質問
Q. 二種の学科に落ちたら、技能試験はどうなりますか?
A. 受けられません。適性試験と学科試験は技能試験の前に行い、どちらかに合格しなかった人には他の試験を行わないと決まっています(道路交通法施行規則第26条)。学科に受かり直してから技能に進みます。
Q. 教習所を卒業してから学科に落ちました。期限はありますか?
A. 卒業証明書で技能試験が免除されるのは、卒業検定(技能検定)を受けた日から1年以内です(道路交通法第97条の2)。その間に学科に合格する必要があります。
Q. 再受験の費用はいくらですか?
A. 受けるたびに受験料がかかります(例:警視庁の二種・指定教習所卒業者は受験料1,800円、合格後の免許証交付料2,350円は別)。金額は都道府県で違うので、受験先の案内で確認してください。
Q. 一種は持っているのに、なぜ落ちたのでしょうか?
A. 二種は文章90問のうち20問が教則第9章(旅客自動車や代行運転自動車の運転者などの心得)から出ます。一種の学科試験には出ない範囲なので、運転歴が長い人でもここで点を落としやすくなります。
参考:道路交通法第97条の2、道路交通法施行規則第25条・第26条、警察庁 丁運発第46号「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について(通達)」、交通の方法に関する教則 第9章、 警視庁「第二種免許(指定教習所を卒業された方)」(2026年10月時点の公表内容に基づく)。
二種特有のひっかけの全一覧は二種の学科試験のひっかけ、二種学科の全体像は二種学科対策へ。 何回も落ちている人は本免に何回も落ちる人へも参考にしてください。
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