二種の学科の勉強法:一種との差分だけを固める
二種の学科は「普通免許の学科をもう一度」ではありません。 警察庁の出題基準を見ると、何が増えて何が消えるかがはっきり決まっています。勉強はその差分から始めるのが最短です。
出題基準:二種と普通免許で何が違うか
警察庁通達 丁運発第46号(令和5年3月30日)の別添「学科試験出題基準」に、教則の章ごとの出題数が決まっています。 二種は95問(文章90問+イラスト5問)・100点満点・90点以上・50分で、形式は普通免許と同じです。違うのは中身の配分です。
| 教則の章 | 二種 | 普通免許 |
|---|---|---|
| 第1章 歩行者と運転者に共通の心得 | 13問 | 12問 |
| 第4章 運転する前の心得 | 6問 | 11問 |
| 第5章 自動車などの運転の方法 | 30問 | 35問 |
| 第6章 危険な場所などでの運転 | 9問 | 10問 |
| 第7章 高速道路での走行 | 8問 | 7問 |
| 第8章 二輪車の運転の方法 | 0問 | 11問 |
| 第9章 旅客自動車や代行運転自動車の運転者などの心得 | 20問 | 0問 |
| 第10章 交通事故、故障、災害などのとき | 3問 | 3問 |
| 第11章 自動車の所有者・使用者などの心得 | 1問 | 1問 |
| イラスト問題(危険予測) | 5問・10点 | 5問・10点 |
※ 第2章(歩行者)と第3章(自転車など)は、どちらの区分でも出題数の記載がありません。章名は一部を略しています。
読み取れることは3つです。第9章の20問は二種にしか出ない。第8章(二輪)の分はまるごと消える。 そして第4章・第5章・第6章が減り、第1章・第7章が1問ずつ増える。普通免許で学んだ範囲は70問ぶん残るので、ここも手は抜けません。
ステップ1:教則第9章を全文読む
学科試験は「教則の内容の範囲内」で行うと法律で決まっています(道路交通法第97条第3項)。 第9章は警察庁が公開している教則PDFで2ページほど。分量は少ないのに20問、つまり文章問題の2割強がここから出ます。 中身は大きく2つです。
- 旅客など利用客の保護:急ブレーキ・急発進を避ける、悪路では事前に声を掛ける、病気や疲れは事業者に申し出る、坂道で離れるときは旅客を降ろす、踏切で動けなくなったら旅客を退避させる、ドアは停車を確認してから開く、など
- その他の心得:路線バスの夜間の室内灯、走行中に職務に必要のない話をしない、タクシーの回送板、乗務距離の最高限度、車内で喫煙しない、危険物を持つ人を乗せない、日常点検、代行運転自動車標識、など
どれも「旅客の安全を最優先にする」という一本の筋で読めます。ひっかけには、その筋をずらした文——「急いでいれば」「客が求めれば」「短時間なら」——に注意してください。
ステップ2:他の章の「バス・タクシー」の記述を拾う
第9章以外にも旅客自動車に触れる箇所があり、二種の受験者は特に押さえておきたいところです。 事業用自動車の日常点検は1日1回・運行の前(第4章)、停留所で発進の合図をした路線バスの進路を妨げない(第5章)、バス停の標示板から10m以内の駐停車禁止は運行時間中に限る(第5章)、室内灯はバスのほかは走行中につけない(第6章)、付表の「バス」「路線バス」「タクシー」の定義などです。
ステップ3:共通範囲はひっかけの型で潰す
残り70問は普通免許と同じ問題の作り方です。教科書を最初から読み直すより、断定(「必ず」「すべて」)・数字の入れ替え・例外の3つの型で間違えた問題だけを繰り返すほうが速く仕上がります。 普通免許の学科の進め方は本免の勉強時間と進め方も参考にしてください。
二種だけで出るひっかけ(一部)
全部は二種の学科試験のひっかけ一覧に並べています。
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勉強時間の目安について
「何時間で受かるか」を示した公式の資料は見つかりませんでした。普通免許の知識がどれだけ残っているかで大きく変わるため、一律の数字は出せません。 代わりに、共通範囲のひっかけを一度通しで解いて、何問落とすかで判断してください。落とす問題が少なければ第9章の対策が中心、多ければ共通範囲の復習にも時間を割く、という配分です。
よくある質問
参考:警察庁通達 丁運発第46号「学科試験の出題形式、出題範囲及び出題基準等について」(令和5年3月30日)、交通の方法に関する教則 第9章、道路交通法第97条第3項、道路交通法施行令第34条の5。 試験の実施方法は都道府県により異なる場合があります。必ず受験先の案内で確認してください。
試験の形式の詳細は二種の学科は何問?、二種学科の全体像は二種学科対策へ。
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